英語を学びに来る子と英語を学ばされている子の違い

ブログ 2026.9.05

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こんにちは!!

今日は少しだけデータに基づいたお話をおすそ分け。

日々子どもたちと接していると、英語の習得スピードにはかなり個人差があると感じます。もちろん、年齢、学習期間、レッスン頻度、家庭学習量、本人の性格など、さまざまな要因があります。

ただ、現場で見ていると、それだけでは説明しきれない違いもあります。それは、子ども自身が英語を学びに来ているのか、それとも英語を学ばされているのかという違いです。

 

【無料貸出の英語絵本棚で見えてきたこと】

教室には、英語の本や絵本を置いている本棚があります。すべて無料で貸し出しており、借りるときには子どもたちに名前を書いてもらっています。

この貸出記録を見ていると、子どもたちは大きく3つのタイプに分かれるように感じます。

1つ目は、自分で読みたくて英語の本を借りる子。

2つ目は、親に勧められて英語の本を借りる子。

3つ目は、そもそも英語の本を借りない子。

もちろん、この分類だけで子どもの学習意欲をすべて判断できるわけではありません。ただ、興味深いことに、自分で読みたくて英語の本を借りる子どもたちは、英語の習得スピードが比較的早い傾向があります。

 

【今回見た子どもたちの前提】

今回は、小学校1年生から6年生までの子どもたちを対象に、自発的に英語の本を借りる子9名と、親に勧められて借りる子32名を比較しながら、いくつかの観点で見てみました。

在籍年数は2年目から5年目までとバラバラのため、厳密な統計分析ではなく、あくまで現場で見えてきた傾向をもとにした仮説です。

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【英検取得状況は、まだ参考情報】

英語力との関係についても、現時点では参考情報に留まります。自発的に英語の本を借りる9名全員から英検取得状況を確認できているわけではなく、中には英検を受験していない子もいます。

ただし、個別の事例としては、小学校2年生で英検4級を取得している子や、小学校6年生で英検2級を取得している子が複数名います。

この事実だけで、自発的に本を借りるから試験にも合格しやすくなると断定することはできません。在籍年数、家庭学習、本人の性格、講師との関係、英語に触れる時間など、複数の要因が関係しているはずです。

それでも、現場で見ている限り、自分から英語の本を手に取る子どもたちは、英語を単なる授業科目ではなく、自分の興味の対象として捉えているように感じます。その姿勢が、結果として英語の習得スピードにも影響しているのではないか。これが、今回の観察から見えてきた一つの仮説です。

 

【親が英語を話せるかどうかよりも大切なこと】

今回の結果から感じたのは、子どもの英語力を伸ばすうえで、親が英語を話せるかどうかは必ずしも決定的な要因ではないということです。もちろん、家庭で英語に触れる環境があることはプラスに働く可能性があります。

ただ、それ以上に大切なのは、子ども自身が英語に触れてみたい・読んでみたい・話してみたいと思える状態をどう作るかではないでしょうか。

英語は、本来、人とつながるための道具であり、世界を広げるための手段です。子どもが英語の本を自分で手に取るという行動は小さな出来事かもしれませんが、その背景には、自分で選び、興味を持ち、試してみるという学びの姿勢が表れているように感じます。

 

【自発性はどこから生まれるのか】

自発性がどこから生まれるのかを考える際、家庭環境、性格、何と出会うか、友人の影響、成功体験など、さまざまな要素が絡んでいるかと思われます。

そんな中、自発的に英語の本を借りる子どもたちには、いくつかの共通点があるように感じます。それは、英語をやらされるものとしてだけではなく、自分の世界を広げるものとして捉えていることです。

たとえば、外国人コミュニティの場で、英会話で習った挨拶や自己紹介を使ってコミュニケーションが取れたことが小さな成功体験となり、「もっといろんなことを聞いてみたい」と言うようになった子がいます。

また、ホームステイの受け入れを通じて、1か月間一緒に生活するオーストラリア人と「もっとたくさん話したい」という気持ちが生まれ、英語の学習スピードが格段に上がった子もいます。

日常の中でさまざまな体験に触れ、自分で選んだり、考えたりする機会があることで、学びのきっかけが生まれるのかもしれません。親が英語を話せるかどうかよりも、子どもの興味を否定せず、体験の機会をつくり、子ども自身が一歩踏み出す余白を残すこと。そのような環境が、子どもの自発性を育てているのではないかと感じています。

 

【させる教育からやってみたくなる教育へ】

今回の貸出絵本のデータから見えてきたのは、英語習得のスピードを分ける要因は、単に家庭で英語を話しているかどうかだけではないということです。

むしろ、子ども自身が英語に興味を持ち、自分から本を手に取り、自分の意思で学びに向かうこと。その自発性が、英語力の伸びに大きく関わっている可能性があります。

子どもがさまざまな体験に触れること。親子で一緒に過ごす時間があること。子どもが自分で選ぶ機会があること。興味を持った瞬間を、大人がつぶさずに応援すること。そうした日常の積み重ねが、子どもの学びたいという気持ちを育てているのかもしれません。

子どもにさせる教育から、子どもがやってみたくなる教育環境を提供するために、大人はどこまで環境を整え、どこから子どもに委ねるべきなのでしょうか。

ぜひ、皆さんのご意見も聞かせてください。これは、英語教育に限らず、金融教育、探究学習、キャリア教育など、あらゆる教育に共通する問いだと感じています。今後も、現場で見えてきたことを、教育に関心のある皆さんと共有していけたらと思います。

 

【データ参照について】

· 本記事内の数値・グラフは、メイプルイングリッシュアカデミー/コンラッドイングリッシュハウスに通う生徒のうち、英語本・絵本の貸出記録および保護者ヒアリングで確認できた範囲の情報をもとに作成しています。

· 対象は小学校1年生〜6年生、在籍年数2〜5年目の生徒です。比較対象は、自発的に英語の本を借りる子9名、親に勧められて借りる子32名です。

· 本内容は、統計的有意差や因果関係を証明するものではありません。あくまで英会話スクールの現場で見えてきた傾向を整理し、教育について考えるための仮説として共有しております。

· 個人が特定されないよう、データは人数・割合に集計して掲載しています。

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